パソコンの作業でデュアルモニターを利用することは、マルチタスクや多くのアプリケーションを同時に扱う際にとても便利です。
一度デュアルモニターに慣れると、もうシングルモニターには戻れなくなってしまうという意見をよく耳にしますが、逆にデュアルモニターに対して否定的な意見も一定数存在します。
今回の記事では、デュアルモニター使用時のメリット及びデメリットについて詳しく解説していきます。これからデュアルモニターの採用を検討している方に参考にしていただけたら幸いです。
デュアルモニターのデメリット&メリットについて
デュアルモニターのデメリット
まずは、デュアルモニターのデメリットについてみていきましょう。
デスク上が狭くなる
2つのモニターを設置すると、必然的に多くのスペースを必要とします。特に小さなデスクでは作業スペースが狭くなり、手元に資料を置きながら作業する時など効率が下がる恐れがあります。
理想としてはデスクの奥行きが80cm以上、横幅が120cm以上あると快適に作業が行えます。これより小さいデスクの場合、画面が近すぎて目や首に負担がかかってしまうので注意が必要です。
小さいデスクで使用する場合は、スペースを確保できるようモニターアームを用いることが望まれます。
配線が増える
モニター用の電源及びパソコンに接続するためのケーブルが余分に必要となるので、配線が複雑になりがちです。モニター背面の配線が煩雑な状態だと、掃除するのも一苦労です。
デュアルモニターを導入する際は、デスク周りの配線スペースや差込プラグが足りるかどうかも確認しておきましょう。
目と首への負担が増える
2つのモニターを使用する場合は、1つのモニター使用に比べて視線や首を動かす範囲が広がるので、疲労が蓄積しやすくなります。
特に輝度やコントラストなど異なるタイプのモニターや大型モニターを使用すると、その影響はさらに大きくなります。
適切なモニターの配置や輝度の調整によって、これらの疲労を軽減することが望まれます。
集中力の低下
複数のモニターを使用する環境では、作業の集中力が散漫になることがあります。
例えば、動画を見ながらの作業したりすると、結果として集中力の低下を招き、本来集中すべき作業がなかなかはかどらないことが考えられます。
デュアルモニターは便利なツールですが、使い方を誤るとかえって効率を下げることもあるので、集中力の維持を優先することに努めましょう。
シングルモニターに戻れなくなる
デュアルモニターの便利さに慣れた後では、シングルモニターでの作業が格段に不便に感じられます。
自宅ではディアルモニターの環境が整っていたとしても、会社や外出先でノートパソコンのような小さい画面で作業するケースもあります。そんな時に効率が大幅に落ちるのが問題です。
これを解消するには、外出先でも効率よく作業を行えるよう、ノートパソコンでの作業にも慣れておくことが肝要です。
デュアルモニターのメリット
ここまでディアルモニターのデメリットを述べてきましたが、もちろんメリットも多くあります。では、1つずつみていきましょう。
複数のウィンドウ表示が可能
デュアルモニターの最大のメリットは、作業画面を頻繁に切り替える必要がなくなることです。
シングルモニターでは、複数のアプリケーションを開いて作業する際に画面を切り替えたり分割したりする必要がありますが、これが意外と時間を費やしますし見づらかったりします。
デュアルディモニターを使用すれば、全てのウィンドウを開いたまま作業ができます。情報を画面全体にわたって表示できるので時短になり、作業効率が向上してストレスも軽減されます。
マルチタスクの効率化
マルチモニターで複数のウィンドウが表示できることは、マルチタスク処理において非常に効果的です。
例えば、Zoomミーティングをしながら別のドキュメントの編集を行ったり、ウェブで情報を検索しながらレポートを作成したり、複数のデータを同時に分析したりする場合など。
2つの画面があることで作業効率が格段に向上します。異なるアプリケーションを同時に表示させることで、タスクの切り替えがスムーズになり、複雑な作業や情報収集も効率的に進めることができます。
まとめ
デュアルモニターのデメリットとメリットについてみてきました。
デメリットは、
- デスク上が狭くなる
- 配線が増える
- 目と首への負担が増える
- 集中力の低下
- シングルモニターに戻れなくなる
メリットは、
- 複数のウィンドウ表示が可能
- マルチタスクの効率化
以上を踏まえると、ディアルモニターは以下の項目に当てはまる人におすすめです。
- デスクのスペースに余裕がある。
- 適切な配線と電源が確保できる。
- 現在、シングルモニターで画面を分割して使用している。
- 頻繁に複数のウィンドウを使い、マルチタスクを行っている。
シングルモニターでも27インチ以上の大型モニターを効果的に使用していて特に不満がない場合、デュアルモニターは必要ではないかもしれません。
現在の作業スタイルや環境に適しているかどうかを慎重に考慮することが重要です。