近年、販売されているボールペンは、「ジェットストリーム」に代表されるように、その滑らかな書き心地で多くの人に愛されています。
しかし、インクが残っているにも関わらず書けなくなる問題に直面することがあります。本記事では、ボールペンが突然書けなくなった時の対処法についてご紹介していきます。
ボールペンが書けなくなる原因と復活法
まだボールペンのインクが残っているのに、突然書けなくなったり、文字が薄くなったりする原因と対処法について解説していきます。
ボールペンが書けなくなる原因
保管方法の問題
ボールペンは、重力の影響でインクがペン先に流れ、ペン先のボールが転がることにより紙にインクが移って文字が書けるようになっています。
ペン先を上に向けて保管すると、インクとペン先の間に空気が入り込みやすくなり、インクが残っていても書けなくなることがあります。
また、キャップをせずに保管すると、ペン先に残ったインクが乾燥して固まって書けなくなることもあるのでご注意ください。
さらに、ボールペンのインクには使用推奨期間が設けられています。
多くの場合、製造から2～3年が目安とされており、長期間保管したボールペンはインクが劣化してしまい、使用時に文字が途切れる原因にもなります。
それぞれの問題にどのように対処すればよいか見ていきましょう。
ペン先のインクが乾燥して固まる
インクが固まってしまい書けなくなった場合は、ペン先を少し温めるのが効果的。ペン先を手で温めるだけでも改善されます。
固まったインクが徐々に柔らかくなり、再び書けるようになります。
インクの経路に空気が混入する
正しく保管されていないボールペンは、インクの経路に空気が入り込んで書き始めに問題が生じることがあります。
これは新品であっても、販売店の不適切な保管や展示方法が原因で起こることがあります。空気がインクの流れを阻害して書けなくなる問題を解決する方法は主に2つあります。
遠心力の活用
ボールペンの後端を持ち、ペンを強く振ります。ペンを振ることで生じる遠心力により、インクが再びペン先に押し出されて書けるようになります。
この操作を行う際は、ペンが手から飛び出して周囲に接触することがないよう気をつけましょう。
インクを後端から押し出す
ボールペンのインクカートリッジを本体から取り外し、後端から圧力をかけてインクを押し出す方法も有効です。
使えなくなったボールペンのインクカートリッジを取り外し、その後端に物体を入れて押し込むことでインクを前方に押し出すことができます。
小さなティッシュ片を使ってゆっくりと押し込むのがおすすめです。
強く押し過ぎるとインクが過剰に出てしまい、ペン先の部品が飛び出してインクが周囲に飛び散る可能性があるので、操作中はペン先をティッシュで押さえてインクの飛び散りを防ぎましょう。
ペン先の損傷やインクの劣化
ペン先の部品が破損したりインクが劣化したりすることで、インクが流れず書けなくなることがあります。予防策や対処法について解説していきます。
ペン先の損傷
ボールペンのペン先を電子機器のリセットボタンを押すためや、缶ジュースのプルタブを開けるために使用すると、ペン先に過剰な圧力がかかってペン先のボールが変形したり破損する可能性があります。
デリケートなペン先を持つ高品質なボールペンの場合、筆記目的以外での使用は避けましょう。
インクの劣化
ペン先破損の場合は元に戻らないことが多いですが、ボールペンの本体自体に問題がなくインクの劣化が原因の場合は、インクカートリッジのみを交換することで解決できます。
特にジェットストリームの場合、専用のリフィルが用意されており、交換することで元の書き味を保つことが可能です。ジェットストリーム用のリフィルを選ぶ際は、商品の詳細を確認して適切なものを選びましょう。
ボールペンの書き味が悪い時の復活法
ボールペンの書き味が悪くなったと感じたら、以下の点を確認のうえ対処してみてください。
インクの詰まり
インクが完全に出ないわけではありませんが、出づらくなることで書き味に引っかかりが生じることがあります。前述の通り、遠心力や後端からの加圧により改善するケースが多いです。
部品の不具合
長期間使用していると、部品が緩むことや位置がずれることがあります。ボールペンの部品が正しく位置しているかを確認してください。
リフィルを使用している場合は、正しくセットされているかも再度確認してみましょう。
書く環境の問題
使用している紙の質や、机の安定性も書き味に影響を与えます。ペン自体に問題が見当たらない場合は、書く環境を見直してみることをおすすめします。
ペン先の損傷
ペン先に過度な圧力が加わってペン先が損傷してしまった場合、スムーズな書き心地を失います。このような場合は、ペン先の修理や新しいペンへの買い替えが必要になることがあります。
まとめ
ボールペンが突然書けなくなってしまった時、考えられる原因や対処法について書いてきました。ペン先の部材が破損してない限り、インクを交換すれば解決することが多いです。
しかし、インクが残っていても書けなくなった場合は、今回ご紹介した内容を試してみましょう。
