リチウムイオン電池の寿命は短い?劣化原因や長持ちさせる秘訣も

広告

リチウムイオン電池寿命 生活

スマートフォンやノートパソコン、コードレス掃除機など、私たちの暮らしに欠かせない存在になっている「リチウムイオン電池」。でも、「すぐ劣化する」「寿命が短い」と感じたことはありませんか?

実は、その“短命”と思われがちな理由には、ちょっとした誤解や使い方のクセが隠れていることもあるんです。

この記事では、リチウムイオン電池の基本から、劣化を防ぐコツ長く快適に使うためのヒントまでをご紹介します。

寿命は何年?何回使える?

一般的に、リチウムイオン電池は「充電500回~1,000回」程度が寿命の目安とされています。これは毎日使った場合で約1年半~3年程度の使用に相当します。

ただし、これはあくまで理論上の数値であり、実際の寿命は使用環境や充電方法によっても大きく変わります。

いつも100%まで充電し、0%まで使い切ってから再充電するような使い方を続けていると、バッテリーには大きな負荷がかかり、想定より早く寿命が尽きてしまうことも。

満充電のまま長時間放置している場合も、内部で劣化が進む原因になります。

経年劣化と充電サイクルの関係

リチウムイオン電池は、使わなくても時間の経過とともに性能が少しずつ低下していきます。これを「経年劣化」と呼びます。高温や多湿といった過酷な環境下に置かれると、劣化のスピードは加速します。

「充電サイクル」と呼ばれる充電・放電の回数も重要なポイントです。1日に何度もこまめに充電したり、毎日フル充電して完全放電を繰り返すとサイクル寿命が早く尽きてしまうことがあります。

充電は80%程度まで、放電は20%程度までに抑える「浅い充放電」を意識することで、寿命を大きく延ばすことができます。

スマホ・ノートPC・家電ごとの寿命の違い

スマートフォンは日常的に何度も使う上、常に持ち歩かれることが多いため、リチウムイオン電池にとっては過酷な使用環境といえます。2年ほどでバッテリーの持ちが悪くなると感じる人も多いです。

ノートパソコンも同様に、作業時間が長く消費電力が大きいためバッテリーの劣化は比較的早く進みます。

バッテリーを保護するためには、電源につないだまま使用する際に「充電制御モード」などの機能を活用するのがおすすめです。

一方、コードレス掃除機やワイヤレススピーカーなどの家電類は使用頻度が低ければ、比較的寿命が長くなる傾向があります。ただし、長期間使用しない場合でも定期的に軽く充電することが、内部劣化を防ぐコツです。

\タイムセール開催中/ Amazon公式サイトはこちら<PR>

\スーパーセール開催中/ 楽天ランキングページはこちら<PR>

リチウム電池が劣化する原因

高温・低温によるダメージ

リチウムイオン電池は、温度変化にとても敏感です。特に高温の環境では、内部の化学反応が活性化しすぎて劣化が加速する傾向にあります。

夏場の車内などは非常に高温になるため、短時間であってもスマホやバッテリー搭載機器を放置しないよう注意しましょう。

冬の寒さにも弱く、極端に低い温度になると電池の反応が鈍り、パフォーマンスが大幅に落ちたり、一時的に使用できなくなることもあります。

スキー場などの屋外でスマホの電源が急に落ちた経験がある方もいるのではないでしょうか?それは低温による一時的な電圧低下が原因のことが多いのです。

過充電・過放電が引き起こす劣化

リチウムイオン電池は「100%までのフル充電」や「0%まで完全に使い切る」ことを繰り返すと、大きなダメージを受けてしまいます。これを「過充電」「過放電」と呼びます。

寝る前にスマホを充電して朝までコンセントに差しっぱなしにしていませんか?これは過充電の状態が長時間続くため、避けたい習慣のひとつです。

できるだけ20%〜80%の範囲で充電と放電を行うのが、電池にとって一番やさしい使い方とされています。

急速充電は便利だけど、寿命には…?

最近のスマートフォンやガジェットには「急速充電」機能が搭載されていて、とても便利ですよね。忙しい朝に短時間で充電できるのはありがたいことですが、そのぶん発熱しやすく電池に負荷がかかってしまうこともあるのです。

古い充電ケーブルや非純正の急速充電器を使っていると、規格に合わず余計な熱を発することがあり、それが原因でバッテリーの寿命を縮めてしまうことも。

なるべく純正の充電器を使い、急いでいないときは通常モードでゆっくり充電するのがおすすめです。

充電中はスマホカバーを外すなど、熱がこもらない工夫をするだけでもバッテリーにやさしい環境になります。

長持ちさせるための使い方と保管法

ベストな充電タイミングとは?

充電は20~80%の範囲で保つのが理想とされています。これは、バッテリーにとって負担の少ない充電ゾーンだからです。

また、充電中にスマホを使うと発熱しやすくなりますので、充電中の使用は控えるか、涼しい環境で行うようにしましょう。

使わない時の正しい保管方法

リチウムイオン電池を長期間使用しない場合、保管方法を誤ると劣化が早まってしまいます。まず、バッテリー残量を50%程度に調整してから保管するのが理想です。

直射日光が当たらない、室温が安定している涼しい場所に保管しましょう。

満充電や空の状態で放置してしまうのはNG。内部反応が進みすぎて回復不能になることがあります。

直射日光・高温多湿を避けよう

リチウムイオン電池は熱にとても弱いため、窓辺や車の中など高温になる場所に長時間放置するのは絶対に避けましょう。

高温だけでなく湿度にも注意が必要です。湿度が高すぎると内部の金属部品が腐食したり、絶縁性が損なわれたりする可能性があります。

ちょっとした置き場所の工夫や気温への意識が、バッテリーの寿命を大きく左右します。

寿命を縮めるNG習慣リスト

  • 枕元で毎晩充電して100%放置:過充電状態が続くと劣化が進みます。
  • 電池切れになるまで使ってからの充電:フル放電を繰り返すのはNG。
  • 炎天下の車内にスマホを置きっぱなし:高温環境はバッテリーの天敵。
  • 充電しながらゲームや動画視聴:発熱が増え、内部に負荷がかかります。
  • 非純正の安価な充電器を使用:発熱や過電圧のリスクが高まります。

こうした習慣を見直すだけで、バッテリー寿命は大きく変わります。

リチウムイオン電池とリサイクルの重要性

リチウムは有限資源。だからこそ大切に扱う必要があります。

リチウムの採掘には多大なエネルギーと水資源が必要です。つまり、使い捨てや無駄な消費は環境に負担をかけているのです。

「できるだけ長く丁寧に使う」ことが、地球にやさしい行動の第一歩です。

使用済み電池は家電量販店などのリサイクル回収ボックスに出しましょう。発火防止のため端子にテープを貼ることも忘れずに。

まとめ

リチウムイオン電池は、ちょっとした工夫や使い方次第でぐんと長持ちします。

「なるべく100%まで充電しない」「暑いところに放置しない」——そんな小さな気配りが、スマホや家電を長く快適に使う秘訣になります。

また、電池の性能を引き出すだけでなく、地球環境を守るためにも適切な使い方とリサイクルの意識はとても大切です。

毎日使うものだからこそ、大切に。そしてエコにもつながる使い方を意識していきましょう。

タイトルとURLをコピーしました